百聞は一見にしかず – 「アイサンテクノロジー(4667)」を振り返ってみよう

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こんにちは、10mo8mituです。

株を取引していて、「どうしたらテンバガーを掴めるの?」「銘柄を持ち続ける握力が弱く、中々長期で銘柄を保有できない」とお悩みではないでしょうか。

今回の記事では、過去にテンバガーとなった銘柄の過去の情報(四季報情報、yahoo掲示板情報、株価上昇要因)やチャートを振り返ることで、今後、テンバガーを掴む際に必要な要素を学ぶことができるように記載しました!

振り返りの流れとして、以下のような流れで各内容を確認していきたいと考えています。

1.過去の株価上昇チャート

2.値上がり前の企業情報(ここで株を買える要素、ヒントがあったか!?)

3.株価上昇中期間の企業情報や株価変化(手放さず持っていられるか!?)

4.振り返り

テンバガーになった銘柄も毎日上昇し続けていたわけではなく、大幅な下落相場も経験し、テンバガーになったことを知って頂き、どのタイミングで売買すべきかを、過去にテンバガー銘柄を持っていたという前提で疑似的に体験して頂き、今後の投資の参考にして頂ければ幸いです。

今回は、2011年~2021年の間に100倍株以上となったアイサンテクノロジー(4667)の振り返りを行なっていきます!

それでは、順に見ていきましょう。

アイサンテクノロジーの過去の株価上昇チャート

まずは、アイサンテクノロジーの過去の株価上昇チャートについてです。

次のグラフが、アイサンテクノロジーの2013年〜2016年の月足チャートを示しており、最安値が2013年2月の約200円となっており、最高値が2016年1月の約9,000円となっています。

つまり、最高値を最安値で割ると、9,000 ÷ 200 = 45となり、アイサンテクノロジーを最安値で買い、最高値で売った場合、45倍株となったということになります。(100万円がたった3年で4,500万円になったということですね…夢がありますね)

それでは次に、株価値上がり前の企業情報を確認したいと思います。

株価値上がり前の企業情報

株価値上がり前の企業情報としては、値上がり前(今回は2013年3月以前と設定)の当時の業績情報や事業内容、四季報に記載の内容を確認し、値上がり前にアイサンテクノロジーの株式を購入しようと考える要素やヒントがあるかを見ていきたいと思います。

アイサンテクノロジーの企業概要は、以下となります。

業績情報

まず、業績情報を確認していきます。

業績情報は、それぞれ以下の項目を株価上昇の兆しがあった2013年3月以前の5年間の数値を確認していきます。売上高と営業利益については、期末決算時に発表していた業績予想も記載しています。

業績情報の確認項目(※一部、グラフ下にウォーレンバフェット指標を記載)

  • 売上高
  • 営業利益
  • 純利益
  • 流動比率(=流動資産/流動負債)
  • 現金
  • ROE(株主資本利益率=純利益/純利益)
  • EPS(1株当たり利益=純利益/発行済み株式総数)
  • キャッシュフロー・マトリックス
売上高
営業利益
純利益
流動比率

ウォーレン・バフェット指標:過去5年以上0.5%以上か?

現金

ウォーレン・バフェット指標:現金の推移は安定しているか、右肩上がりか?

ROE

ウォーレン・バフェット指標:株主資本利益率(ROE)は安定的に高い数値か?

参考:2018年 日本の上場企業ROE平均値9.4%(出典:経済産業省)

EPS

ウォーレン・バフェット指標:1株当たり利益(EPS)が安定的に高くなっているか?

キャッシュフローマトリックス

ウォーレン・バフェット指標:キャッシュフロー・マトリックスが安定期もしくは投資期か?(下図参照)

キャッシュフローマトリックス住み分け

業績情報をざっとグラフで見る限りは、売上高や利益も右肩上がりに成長しているわけではなく、2009年と2011年においては、純利益が赤字となっており、2013年の業績予想も過去最高となるような数値もなく、特段秀でた指標も見当たらない業績となっていると感じました。

この業績情報では、当時のアイサンテクノロジーの株式を購入しようと考えるのは難しいように感じました。

四季報情報

次に、株価値上がり前の四季報情報を確認していきます。

■四季報2012年夏号(2012年6月15日発売)

出所:「会社四季報」2012年3集夏号

まず、四季報2012年夏号の内容を確認していきたいと思います。

四季報の記載で好印象を持った部分としては、時価総額が10億円とかなり低い点で、当時アイサンテクノロジーが所属していた東証ジャスダックスタンダード市場の時価総額平均が約100億円程度(2013年時点)になっていましたので、時価総額が上がる余地はかなり高い点は好印象に感じました。

また、それ以外にも、東北地区での需要対応のため、営業拠点を新設しており、更に仙台で増員を行うという点で、この記載より、サービスの需要が高いことと、その需要に対応するアクションを取っていることが、今後の業績向上に繋がると考えられ、こちらも好印象に感じました。

■四季報2012年秋号(2012年9月14日発売)

出所:「会社四季報」2012年4集秋号

次に、四季報2012年秋号の内容を確認していきたいと思います。

好印象を持った部分としては、運転支援システムを他社と連携し、開発することと、販売事業を開始している点で、3次元道路データの開発に加え、そのデータの販売事業を開始したという記載から、この新事業が需要の波に乗ることで、業績向上に繋がるのではないかと思い、好印象と感じました。

■四季報2013年新春号(2012年12月14日発売)

出所:「会社四季報」2013年1集新春号

次に、四季報2013年新春号の内容を確認していきたいと思います。

好印象を持った部分としては、タブレットPCや新しいOSに対応可能かつ、クラウドによるバックアップなど、利便性向上を図った測量ソフトを販売開始している点で、「タブレットPCで使えるようにして欲しい」や「戸外(屋外)作業でもデータを使えるようにして欲しい」等のユーザーニーズに対応した製品を開発していることで、既存ユーザーの解約率低減に繋がり、こちらも業績向上に繋がるのではないかと思い、好印象に感じました。

以上の内容が、株価値上がり前の四季報3期分の情報となりますが、3期それぞれ、新設、販売事業開始、新製品開発と、新しいことに関する内容が記載されており、これらの新しいことが功を奏して、業績が拡大するようなことも起こり得ることから、当時のニーズに合った事業であれば、購入してもいいかもしれないという、内容だったかと思いました。

株価上昇中期間の企業情報や株価変化

それでは次に、アイサンテクノロジーを購入していたとして、どのような株価変動で株価が上昇していったか、その中でどのような企業情報の変化があったかを確認し、当時アイサンテクノロジーの株を持っていた場合にホールドし続けられるかを確認していきたいと思います。

次のチャートは、株価の最安値約200円からテンバガーとなった、2013年1月〜2016年1月の月足チャートを示しています。

株価上昇&下落チャート

チャートを確認すると、急上昇ポイントが複数あり、その後、期間が過ぎた後に大きな下落ポイントもあることが分かります。

この下落ポイントで、如何に売らずにホールドできるかの忍耐が、テンバガーを掴むためには必要であるかを物語っているように感じます。それぞれのポイントを確認し、どのような出来事があったかを見ていきたいと思います。

急上昇ポイント①

まず、チャートに示した急上昇ポイント①の株価上昇理由などを確認していきたいと思います。

急上昇ポイント①の株価上昇理由としては、アイサンテクノロジーが道路の構造物を自動認識するシステムを発表したことや、2014年3月期通期の経常利益予想を2.2倍上方修正するなどを報告していることから、株価が急上昇したようです。

また、この2013年は、金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢を柱とする経済政策「アベノミクス」が開始(2012年12月26日開始)された翌年で、金融緩和の恩恵を受けて、株式市場全体が上昇傾向にあったことも大きかったと考えられます。

この株価上昇によって、2013/9/2に付けていた安値278円が、2013/10/22には高値2,280円まで上昇しており、この上昇によって、株価が720%上昇しています。

この急上昇ポイント①の段階で、2013/9/2に100万円分のアイサンテクノロジーの株を保持していた場合、2013/10/22には、720万円の含み益が生じていたことになり、わずか2ヶ月でこの利益ですので、ここで売ってしまおうかという気持ちになる人も多くいるのではないかと思います。

その気持ちに追い討ちをかけるように、2013/10/22に高値2,280円を付けた後、上がり過ぎた反動でなのか、利益確定売りによって、約1ヶ月で株価が1,300円下落し、上述の720万円の含み益は、250万円にまで減少してしまうことになります。

含み益が250万円(2.5倍)でも、十分な利益なのですが、一時720万円あった含み益が470万円減少して250万円になると、損した気分になってしまう人が多そうで、この期間の相場で手放してしまう人が多いのではないかと感じました。

急上昇ポイント②

次に、急上昇ポイント②の株価上昇理由などを確認していきたいと思います。

急上昇ポイント②の株価上昇理由としては、2015年3月期第1四半期決算において、経常利益が前年比2.1倍となったことによって、株価が上昇したようです。

この急上昇ポイントにおいては、急上昇ポイント①で付けた高値2,280円を更新し、高値2,659円を付けました。

ただ、急上昇後には、利益確定売りの下落が待っているのが、株の性質なのか、約3週間で株価が2,000円まで下落してしまい、またしても株を手放してしまいそうな下落ではありますが、ボックス相場(ある程度上限と下限の価格が決まった範囲の中で、株価が上下している相場)を形成している株価のポイントが上がってきている(急上昇ポイント①約1,500円→急上昇ポイント②約2,000円)ことが分かります。

このように、業績の上昇によって、株価が急上昇⇄下落を繰り返しながら、ボックス相場を形成する株価のポイントが少しずつ上昇していることが分かると、株を保持する握力が少し強くなれるのではないかと感じました。

急上昇ポイント③

最後に、急上昇ポイント③の株価上昇理由などを確認していきたいと思います。

急上昇ポイント③の株価上昇理由としては、ホンダが2020年を目処に自動運転実用化を行うことを報道したことにより、自動運転に関連する銘柄が上昇し、アイサンテクノロジーも自動走行向け3次元地図情報を開発していることもあり、株価が急伸したようです。

自動運転というテーマは、市場規模がかなり大きく、期待の高さから2015/10/20~2015/12/30の約2ヶ月で約7,000円株価が上昇しており、2013/9/2の安値278円時に100万円分の株を持っていれば、100万円が約3,300万円となり、わずか2年ほどで利益3,200万円を得られたことになります。

しかし、急上昇ポイント③の初動の2015/10/22には、yahoo掲示板に以下のような内容が記載されており、早めに売った方がいいかも?、と考えてしまうような内容が記載されています。

ただ、このようなyahoo掲示板で投稿をしている人も確信はなく、なんとなくでコメントを打っている人が大多数なので、このようなコメントにも心が揺さぶられない強い心を持つことがテンバガーを掴むには必要不可欠なのではないでしょうか。

振り返り

テンバガーとなったアイサンテクノロジーを振り返ってみていかがだったでしょうか?

株価が急上昇した後には、大きな下落があり、早めに売って利益確定したくなりますが、業績や市場トレンド、市場ニーズにうまく適合すると、このように更なる株価上昇が期待できますので、自分の中で考えている株価上昇するストーリーが崩れていないのであれば、自分が買った銘柄を信じて、保持し続けるのも一つの選択肢なのではないかと感じました。

以上、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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